top of page
検索

GRIT: THE POWER of PASSION and PERSEVERANCE | Angela Duckworth 

更新日:2019年5月22日




著者のアンジェラ・ダックワース博士のTEDトークを姉が教えてくれたのがこの本とその題名となっている「GRIT」を知ったきっかけ。


中華系移民であり科学者の父親を持ち、子供の頃から「お前は『天才』じゃない」と口酸っぱく言われ続けた著者が自らの研究をもとに説く“passion” - 情熱と“perseverance” - 忍耐力が導く成功への方程式。

プロスイマー、ジャーナリスト、実業家、陶器職人、俳優 ー 様々な分野で成功を収めた人たちに共通することとは? 


GRIT、それは、超長期的目標への情熱と忍耐力。自らの将来にこだわり続けること。明けても暮れても、その週だけじゃなく、その月だけじゃなく、何年間もの間、その将来を現実のものにするために一生懸命であること。人生を短距離走ではなく、マラソンであるかのように生きるということ

この著書に哲学者ニーチェの言葉が引用されていて、それがとても印象に残っているのでここで紹介する。


"Our vanity, our self-love, promotes the cult of the genius. For if we think of genius as something magical, we are not obligated to compare ourselves and find ourselves lacking… To call someone 'divine' means: 'here there is no need to compare'"

「我々の虚栄心、自己愛が天才のカルトを作り出すのだ。

天才がある種の魔法だと思うことで、己を比べ、己が劣っていると気づかなくて済む。誰かを神性だと考えることは:比べる必要がないということなのだから」



ニーチェは、自分以外の誰かのことを「天才」であり、自分はそうではないのだと思うことによって自尊心を保とうとする人間の心理を説いているのだと思う。その人がしてきたであろう「努力」を見ようとせず、「天才」という言葉で片付け、そして自分は「努力」することを怠り、逃げる。それではきっと何も掴めないし、何も成し遂げられない。



学生の今、読めてよかったと思える本。

閲覧数:42回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page